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メディアキットの作り方|案件が決まる項目・テンプレ例【2026】
この記事で分かること
インフルエンサーのメディアキット(プロフィール資料)の作り方を、載せる項目、エンゲージメント率の計算、フォロワーが少ない人の書き方、コピーして使えるテンプレ例つきで紹介します。
企業にPR案件の応募やDMを送ると、「フォロワーの属性と過去の実績、料金の目安を教えてください」と返ってくることがよくあります。毎回スクリーンショットを撮って文章を打ち直すのは手間ですし、送るたびに中身がバラバラだと、担当者も比べにくくなります。
そこで作っておきたいのがメディアキットです。数字と強みを1枚にまとめておけば、応募のたびに同じ資料を送るだけで済みます。
この記事では、メディアキットに載せる項目、エンゲージメント率の出し方、実績がまだない人の書き方、そのまま使えるテンプレ例を順番に紹介します。
1. メディアキットとは?インフルエンサーの「営業資料」
メディアキットは、インフルエンサーが企業に渡す自己紹介資料です。フォロワーの属性、投稿への反応、発信の特徴、過去の取り組み、提供できるメニュー、料金、連絡先などを1つにまとめたもので、インフルエンサーの履歴書のようなものと説明されています(出典:Influencer Hero「インフルエンサーのメディアキット」)。
日本では「メディアキット」という呼び方がまだ定着しておらず、「プロフィール資料」「媒体資料」「自己紹介シート」と呼ばれることもあります。呼び方は何でも構いません。中身がそろっていることのほうが大事です。
コンポジや宣材写真との違い
モデルやタレントを目指している人には「コンポジ」の方が身近かもしれません。役割は近いものの、見せる情報の中心が違います。
資料 | 主に見せるもの | 渡す相手 |
|---|---|---|
コンポジ | 写真、身長・サイズ、経歴 | 芸能事務所、キャスティング担当 |
宣材写真 | 顔立ちと雰囲気が伝わる写真 | オーディション、事務所 |
メディアキット | フォロワー数、反応の数字、属性、提供メニュー | PR案件を出す企業 |
モデル案件とSNS案件の両方を狙う人は、コンポジとメディアキットを両方持っておくと応募先が広がります。コンポジの基本は「コンポジ(コンポジット)」とは?、作り方はコンポジの作り方|スマホで無料作成する手順で解説しています。
2. メディアキットがあると何が変わるか
応募やDMのやり取りが短くなる
企業の担当者は、何十人もの候補を並べて比べています。最初の連絡で必要な数字がそろっていれば、確認のための往復が減ります。海外のクリエイター向けの解説でも、早い段階でメディアキットを送ると往復のメールが減り、第一印象も良くなると紹介されています(出典:Buffer「How to Create Your Own Influencer Media Kit」)。
料金の話が早く進む
料金の目安を載せておくと、「いくらで受けてもらえますか」というやり取りが省けます。企業側も予算に合うかを最初に判断できるので、合わない案件で時間を使わずに済みます(出典:HypeAuditor「What is an influencer media kit?」)。
フォロワー数以外で選んでもらえる
同じBufferの記事には、TikTokのフォロワーが約2,000人の段階で初めてのブランド案件を取ったクリエイターの話が出てきます。フォロワー数が少なくても、数字を整理して見せられれば候補に入れてもらえるということです。フォロワーが少ない時期の考え方はフォロワー1,000人でも案件は来る?にまとめています。
3. メディアキットに載せる6つの項目
載せる項目は次の6つです。A4で1〜2枚に収まる量で十分です(出典:Oberlo「Influencer Media Kit」)。
① プロフィール
活動名、ジャンル、活動エリア、写真、一言の紹介文を入れます。
紹介文は「何を、誰に向けて発信しているか」が一文で伝わる形にします。たとえば「20代の一人暮らし向けに、10分で作れる節約レシピを投稿しています」のような書き方です。ジャンルが複数ある人は、いちばん案件につなげたいものを先頭に置きます。
自己紹介の書き方に迷う人は、オーディション向けの自己PRの書き方も参考になります。伝えたいことを短くまとめるコツは共通しています。
② SNSごとの数字
使っているSNSごとに、次の数字を書きます。
フォロワー数
直近10投稿ほどの平均いいね数、コメント数、保存数
動画なら平均再生数
分かればリーチ数(投稿を見た人の数)
数字を取得した日付
数字は各SNSの分析画面(Instagramのインサイト、TikTokのアナリティクスなど)から取れます。いつの数字か分からないと信用されにくいので、取得日は必ず入れてください。
③ フォロワーの属性
年齢層、性別、地域の割合です。分析画面のスクリーンショットをそのまま貼っても構いません。
企業が特に見ているのはここだと言われます。あるガイドでは、フォロワー5万人のうち8割が企業のターゲット層という人と、20万人いても属性が散らばっている人では、前者の方が価値が高いという例が挙げられています(出典:ClickAnalytic「Influencer Media Kit」)。
④ 過去の実績
これまでの案件の内容、投稿の形式、結果(再生数、保存数、クーポンの利用数など)を書きます。企業名を出してよいか分からない場合は、「スキンケアブランドA社(商品提供)」のように伏せて書けば十分です。
⑤ 提供できるメニューと料金
「Instagramフィード投稿1回」「リール1本」「ストーリーズ3枚」「来店して動画1本」など、受けられる内容を並べ、料金の目安を添えます。商品提供のみ(ギフティング)で受けるかどうかも一言書いておくと、話が早くなります。
料金をいくらにすればよいかは、インフルエンサーの収入の仕組みと、既存記事のPR案件のもらい方で目安を紹介しています。
⑥ 連絡先
メールアドレス、DM、プロフィールページのURLなどです。担当者が社内で共有しやすいように、メールアドレスかURLは入れておくのがおすすめです。
4. エンゲージメント率の出し方
エンゲージメント率は、フォロワーに対してどれくらい反応があるかを示す数字です。よく使われる式は次のとおりです。
エンゲージメント率(%)=(いいね数+コメント数+保存数)÷ フォロワー数 × 100
例として、フォロワー3,200人のアカウントで、直近10投稿の平均が「いいね180、コメント8、保存25」だったとします。合計213を3,200で割り、100を掛けると約6.7%です。
目安として、HypeAuditorの調査ではフォロワー1万〜10万人の平均が3.86%、メガ層(100万人以上)が1.21%と紹介されています(出典:S.Line「インフルエンサーマーケティングの費用と効果」)。フォロワーが少ないほど高く出やすいので、他人と比べるより、同じくらいの規模のアカウントと比べる方が実態に近くなります。
注意したいのは、計算式に決まった正解がないことです。フォロワー数ではなくリーチ数で割る方法もあります。メディアキットには「(いいね+コメント+保存)÷フォロワー数」のように、使った式を小さく書いておくと誤解されません。
5. 実績がまだない人の書き方
実績の欄が空でも、書ける材料はあります。
自分で買った商品のレビュー投稿の反応(保存数、コメントの内容)
商品提供を受けて投稿した経験
フォロワーから届く質問やDMの数
投稿を続けている期間と頻度
撮影や編集のスキル(照明、ナレーション、字幕など)
ギフティングの経験も、企業とのやり取りの流れを知っている証拠として評価されます(出典:ClickAnalytic)。
たとえば、地元のカフェを自腹で紹介した投稿の保存が120件あり、店主から「投稿を見て来たお客さんがいた」と言われたなら、それは十分な実績です。案件という形になっていなくても、反応の数字と第三者の声があれば実績欄に書けます。
6. 形式の選び方:PDF・スライド・Webページ
形式 | 向いている場面 | 気をつけること |
|---|---|---|
A4縦のPDF(1〜2枚) | DMやメールで送る | 文字を詰め込みすぎない |
スライド(2〜3枚) | 企画の提案も一緒に見せたい | スマホだと読みにくいことがある |
Webページ | URLだけで共有したい、数字をこまめに直したい | 最初に作る手間がかかる |
数字は数か月に一度は更新するのが目安です(出典:HypeAuditor)。PDFは直すたびに作り直しになるので、更新が多い人はWebページの方が楽です。
また、企業側がフォロワーの水増しを見抜くために、第三者の分析ツールで数字を確認するケースも増えていると同じ記事で紹介されています。見栄えのために数字を盛るのは逆効果です。
7. そのまま使えるテンプレ例
架空のアカウントで作った例です。自分の数字に置き換えて使ってください。
例1:美容系(Instagram、フォロワー4,800人)
■ プロフィール
活動名:みさき|プチプラ美容記録
ジャンル:スキンケア、プチプラコスメ
エリア:東京
紹介:20代向けに、3,000円以下のスキンケアを毎日使って比べています
■ Instagram(2026年11月1日時点)
フォロワー:4,800人
平均(直近10投稿):いいね220/保存60/コメント10
エンゲージメント率:約6.0%(いいね+保存+コメント÷フォロワー数)
■ フォロワー属性
女性82%/20代が約70%/関東在住が約55%
■ 実績
商品提供の投稿 3件(スキンケアブランド2社)
自費レビューの最高保存数 410件
■ メニュー(税抜)
フィード投稿1回:15,000円〜
リール1本:30,000円〜
ストーリーズ3枚:8,000円〜
商品提供のみのご相談も可
■ 連絡先
メール:xxxx@example.com
プロフィール:MINEのプロフィールURL
例2:グルメ系(TikTok、フォロワー2,300人)
ジャンル:地方の個人店の紹介
平均再生数:直近10本で約8,500回
視聴者の地域:同じ県内が約60%
実績:地元の飲食店2店舗の来店紹介(動画各1本)
メニュー:来店紹介+動画1本、料金は相談(交通費は実費)
フォロワーが少なくても、「地域の視聴者が多い」という強みがはっきりしていれば、飲食店や地元企業には響きます。
例3:これから始める人(フォロワー600人)
数字より、投稿テーマと更新頻度(週3回)を前面に出す
保存数がいちばん多かった投稿を1本だけ載せる
メニューは「商品提供のみ可」から始める
8. メディアキットでよくある失敗
フォロワー数だけ大きく載せて、反応の数字や属性がない
数字の取得日がなく、いつの情報か分からない
料金の欄がなく、毎回聞かれる
ジャンルが定まらず、誰向けの資料か伝わらない
デザインに凝りすぎて数字が読みにくい
1年前の数字をそのまま使っている
フォロワーを購入していたり、不自然な増え方をしていたりすると、企業側の確認で数字の食い違いが出ます。信用を一度に失う原因になるので避けてください。
9. MINEでプロフィールを作っておく

メディアキットを最初から作り込むのが大変なら、まずはプロフィールを1ページにまとめておく方法があります。
MINEは、オーディションメディアのKYAM.PUSが運営する、タレント・クリエイター向けのプロフィールサービスです。スマホだけで、写真、身長などの基本情報、特技、実績・経歴をまとめたコンポジを無料で作れます。Instagram、X、TikTok、YouTubeのリンクも同じページに並べられるので、メディアキットのWeb版のようにURL1つで共有できます。2026年11月時点で、1,500人以上がプロフィールを公開しています。
作ったプロフィールは、見てもらうだけでなく、仕事につなげることもできます。
メディアキットに載せる「SNSの数字」や「実績」は、プロフィールの実績欄にそのまま書いておけます。PDFを作る前の下書きとしても使えますし、PDFと一緒に送るURLとしても便利です。登録は30秒ほどで終わるので、まずはMINEでプロフィールを作ってみてください。
10. よくある質問
メディアキットは有料ツールで作る必要がありますか?
必要ありません。Canvaのような無料のデザインツールや、スライドアプリで十分作れます。見た目よりも、数字が正確で新しいことの方が大事です。
フォロワーが1,000人未満でも作っていいですか?
作って構いません。フォロワー数が少なくても、属性、反応の質、投稿を続けている事実を示せば、企業が判断する材料になります。
料金は載せたほうがいいですか?
載せた方が話は早く進みます。決めきれない場合は「1投稿1万円〜」「商品提供のみ可」のように幅や条件で書き、内容によって相談と添えておけば十分です。
企業の商品が写った過去の投稿を、実績として載せていいですか?
自分の投稿なので、実績として紹介すること自体は通常問題ありません。ただ、契約で公開を控えるよう決めていた案件もあるので、気になる場合は先方に確認してください。契約で確認したい点はインフルエンサー案件の契約書で確認する7項目にまとめています。
スマホだけで作れますか?
作れます。分析画面のスクリーンショットを撮り、スライドアプリやMINEのようなプロフィールサービスにまとめれば、パソコンがなくても完成します。
11. まとめ
メディアキットは、数字と提供できる内容を1枚にまとめた営業資料
載せる項目は、プロフィール、SNSの数字、フォロワー属性、実績、メニューと料金、連絡先の6つ
エンゲージメント率は、使った式も一緒に書く
実績がなくても、自費レビューの反応やギフティングの経験が使える
数字には取得日を入れ、数か月ごとに更新する
案件に応募する場所が決まっていない人は、インフルエンサー案件サイト・アプリおすすめ7選も読んでおくと選びやすくなります。プロフィールを先に用意しておきたい人は、MINEで作っておくと、スカウトや案件の受け口にもなります。
