VTuber事務所オーディションとは「VTuber事務所オーディション」とは、バーチャルキャラクターを使って配信活動を行うVTuberをマネジメントする事務所が、新たなVTuberやその演者を募集するために行うオーディションのことです。最近のVTuber業界の盛り上がりにより、VTuber事務所の数が増加し、それに伴ってオーディションの開催頻度も増えています。Twitterなどで「VTuber事務所オーディション」の広告をよく見かけるようになっていると思います。この記事を読んでいる方の多くは、VTuberとして活動するために事務所に入るのが良いと感じていると思います。そこでまず、VTuber事務所に所属する理由や、そのメリット・デメリットを紹介します。VTuber事務所に所属するとどうなる?VTuber活動は配信だけでなく、配信準備やSNSでの発信、企業案件の対応など多岐にわたります。VTuber事務所はこれらの活動をサポートします。主なサポート内容は以下の通りです。<VTuber事務所のサポート内容>配信活動のサポート:サムネイルの制作素材の依頼代行YouTubeチャンネルの分析とアドバイス配信ネタの提供ショート動画や切り抜き動画の作成配信外でのお仕事管理:企業案件の整理グッズ制作音声収録や3Dスタジオの貸出トラブル対応:配信トラブルの緊急対応誹謗中傷の法的処置お金の管理:収入の管理税理士対応確定申告の処理VTuber事務所は、VTuber活動の全てをサポートする強力な味方です。しかし、サポート体制は事務所によって異なるため、事前に確認することが重要です。オーディションとスカウト、どちらが有利?すでに活動しているVTuberはスカウトを望むかもしれませんが、2022年のデータによるとVTuberの総数は2万人を超えており、大手事務所からのスカウトは非常に稀です。特定の事務所に入りたい場合は、自分からアピールする方がチャンスが高いです。新しい事務所は積極的にスカウト活動を行っている場合があるので、信頼できる事務所からのオファーがあれば検討してみるのも良いでしょう。VTuber事務所に入るメリットとデメリットVTuber事務所に所属するメリット: 事務所に所属すると、VTuber活動に専念できるよう様々なサポートを受けられますが、守るべきルールやデメリットも存在します。メリット:配信に関するノウハウを得られる企業案件を紹介してもらえるトラブルが起きた際に対応してもらえる面倒な金銭管理を代行してもらえる事務所に所属することで、デビュー準備の手助けや活動上の悩みを迅速に解決してもらえます。デメリット:収益の一部を事務所に支払う必要がある活動方針に制限がかかる可能性がある受けられない仕事が出てくる場合がある事務所に所属すると、収入の一部を事務所に支払う必要があり、活動の自由度が制限されることがあります。収益を最大化したい場合は、独立して活動することも検討する価値があります。VTuber事務所オーディションの探し方 オーディション情報は広く公開されていないため、見つけるのが難しいです。以下の3つの場所で探すと良いでしょう。掲載場所:VTuber事務所の公式サイト: ホロライブプロダクションなどの大手事務所は随時オーディションを行っています。VTuber事務所の公式X: 多くの事務所がXでオーディション情報を発信しています。オーディションサイト: VTuber関連の情報が少ないかもしれませんが、多くの芸能事務所がオーディション情報を掲載しています。上記を定期的にチェックして、最新のオーディション情報を逃さないようにしましょう。VTuber事務所オーディションの審査方法次に、実際のオーディションでどのような審査が行われているか紹介します。VTuber事務所オーディションでは基本的に「書類審査」と「面談」が必ず実施されます。事務所によっては、「メンバーとのコミュニケーション審査」や「配信審査(模擬配信)」が行われることもあります。オーディションに参加する場合は、事前に審査内容を把握しておくことをお勧めします。VTuber事務所のオーディションの一例にじさんじ: 書類審査 → 通話面談 → 適性検査 → 最終選考(都内での面接)ホロライブプロダクション: 書類選考 → 複数回の適正審査と面談Re:AcT: 書類審査 → 面談ぶいすぽっ!: 書類/動画選考 → 通話選考 → メンバーとのコミュニケーション審査 → 最終審査(打ち合わせや配信準備など)Palette Project: 一次審査(書類審査) → 二次審査(対面/リモート面談) → 最終選考(対面面談)alive live: 書類審査 → 配信審査(MixChannelで配信) → 最終面接「自己PR動画」は必須自己PR動画は、申込時(書類審査と同時)や書類審査後などのタイミングで求められます。自己PR動画は、申込情報と面接の前に自分の強みやVTuberとしての活動目標を伝えるためのものです。自分の声やトーク力を審査する重要な要素です。ライブ配信の経験がなくても、事務所オーディションには多くの人が応募します。事務所にとっては、長く活動できる仲間を見つけるためのオーディションですので、しっかり準備をしていることをアピールする必要があります。自己PR動画では、審査担当者に伝わるように以下の点を意識して作りましょう。自分の強みやアピールポイントVTuberとしてどのような活動をしてリスナーを楽しませるかなぜその事務所を選んだのか、事務所でやりたいことや貢献したいこと書類審査は申込時から始まっているVTuberオーディションの多くは、Googleフォームなどを利用して行われます。名前や性別などの基本情報に加えて、履歴書に近いレベルの情報を入力する必要があります。自己PR動画のURLや志望動機、配信経験の有無なども求められます。書類審査と自己PR動画を通過して初めて、二次審査や通話面談に進むことがほとんどです。申し込みフォームの入力前に、文章を事前に準備しておくことをお勧めします。VTuber事務所オーディションに合格するためにVTuber事務所オーディションに参加する際のポイントや事前準備を紹介します。現役VTuberが配信内で話しているオーディションの話を参考にすると良いでしょう。印象に残る工夫をする動画内で「続きは二次審査でお話しします」と記載する。動画画面に連絡先のQRコードを置く。良いところのみを話す。具体的な理由・論拠を用意する「なぜこの事務所を選んだか?」を話せるようにする。「こういう経験を経て何を感じたのか?」を話せるようにする。事務所に所属することでやりたいことを具体的に話す。オーディション受験時の注意点VTuber事務所には、応募者からお金を搾取する悪質な事務所もあります。魅力的な言葉で勧誘し、「高額なレッスン費」を請求する詐欺が存在します。オーディション要項をしっかり確認し、信頼できる事務所かどうか見極めることが大切です。以上のポイントを押さえて、しっかり準備をしてオーディションに臨みましょう。まとめVTuber事務所オーディションに参加する際には、事前に審査内容やプロセスをしっかり把握しておくことが重要です。書類審査や自己PR動画の作成はもちろん、面談やコミュニケーション審査など、各事務所ごとに異なる審査基準に対応できる準備が必要です。特に、自己PR動画では自分の強みを明確に伝えることが求められます。また、悪質な事務所に注意し、信頼性を確認することも大切です。適切な準備を行い、自分の魅力を最大限にアピールして、オーディションに臨みましょう。